はる子の不妊治療日記

32歳1人目不妊。低AMH0.38。この治療記録が1人でも多くの方の役にたてばいいな。

不妊治療のためにアメリカから帰国しました

こんにちは!

31才から不妊治療をはじめた治療歴1年目、現在32才のはる子です。主人と一緒に、不妊治療のために去年アメリカから帰国をしました。この治療日記が1人でも多くの方の役にたてばいいなと思っています。

 

 


31歳で妊活スタート

1つ年上の主人とはそれぞれ24歳・25歳のときに結婚。2人とも子供はいずれ欲しいな〜と思っていましたが急いではいなくて、結婚後はアメリカで暮らしていました。結婚7年目にしていよいよ赤ちゃんを向かい入れる心と環境の準備ができたとき、希望いっぱいに始めた妊活。しかし毎月毎月リセットの繰り返しでした。

避妊しなければすぐにできるものだと思っていたので、当時はリセットが来るたびに本当に本当に落ち込みました。主人は「そのうちできるよ〜」と言ってくれるけど、これではアカン・・・。私はすぐにでも授かりたい思いだったので、「1年トライしてだめだったら病院に行こう」と、主人と約束しました。今思えばあの頃は、授かりたい想いが大きすぎて毎月毎月頑張りすぎていて、私にとっても主人にとってもプレッシャーで、精神的にきつい妊活生活でした。

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なぜアメリカから日本に帰国したか

自己流妊活から日本帰国までの流れをまとめてみました。アメリカの医療システムは、自分の主治医・プライマリードクターというものがいて、なにかあったとき、まずはその人に相談・診てもらう必要があります。その後必要に応じて他の科の先生とのアポイントメントをとってもらえます。



  • 2020/4/15 病院のウェブページから主治医に「1年間トライしても出来なかった、不妊治療に進みたい」旨を主治医にメールで伝えると、婦人科の先生とのビデオチャット(ビデオ診察)を予約してくれると返信あり。
  • 2020/4/29 婦人科の先生とのビデオチャット(コロナのため)。まずは2人とも血液検査の必要があるということと、不妊治療の先生に紹介状を書いておくので、そちらから後日連絡があるまで排卵検査薬を使って妊活するよう言われる。
  • 2020/5/16 私の血液検査(生理2日目)・・・ホルモン値を調べることで卵巣の機能を調べることができる。また、風疹や梅毒などに対しての抗体があるかも検査する。今後の治療プランを立てる上での基礎的な情報がわかる。
  • 2020/5/18 不妊治療専門科から電話。ちゃんと生理中に血液検査に行ったかの確認と、今後のドクターとの電話診療の日程を決定。それまでに各自質問フォームへの回答を提出するよう言われる。
  • 2020/5/26 不妊治療専門医と電話診療。私の血液検査の結果+2人の質問フォームに基づいて今後のおおまかな検査の流れと費用を伝えられる。AMH*が低い私(血液検査により判明)は、体外受精を強く勧められる。しかしコロナの関係で不妊治療科は閉められていて、いつ再開されるかわからない、再開されても先に待っている人がいるので、希望のタイミングで治療を受けられない可能性があることを伝えられる。
  • 2020/5/26 わたしたちの入っている保険では不妊治療は全くカバーされないことを保険会社に確認。(アメリカでは一般の保険でも不妊治療がカバーされないことが多い)
  • 2020/6/21 日本帰国!そして2週間の隔離生活
  • 2020/7/20 日本で不妊治療クリニック受診(コロナのため1ヶ月以内に海外渡航歴のある人は受診できない決まりだった)

 

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*AMHとはアンチミューラリンホルモンの略。血液検査によって、卵巣内にどのくらいの卵子が残っているかという、卵子の目安の在庫を知ることができる。必ずしもAMH値が高ければ高いほどいいわけでもなく、仮にゼロに近い数値であったとしても妊娠できないわけではない。AMH検査はあくまでも卵子の在庫数を知り、個々のAMH値に合わせた治療計画をたてるために行う。

参考 https://www.ilacy.jp/remi/post_181218.html

 

 おどろきのアメリカでの治療費

5/26に伝えられたおおまかな体外受精1回にかかる金額は28,000ドル(約300万)でした。保険のカバーもなし。助成金もなし。その他にも検査費がかかるしそもそも体外受精が1回で成功するとも限らない。なによりわたしたちは子供最低2人は欲しいと話していましたし、2人目も体外受精だと600万。アメリカで行った血液検査と不妊治療専門医との面談だけで既に1000ドル超え。

 

アメリカでの不妊治療の現実を知り、現実的ではないと判断し、この日に2人、日本に帰国しようと決め、すぐにチケットをとりました。日本でも不妊治療はまだまだ保険もきかないし高額ですが、助成金の制度もあるし、体外受精1回にかかる費用も比べ物になりません。

現在人工授精1回を経て採卵3回を終え、いよいよはじめての移植も終えました。次回のブログから、私が実際にクリニックで行った検査内容やこれまでの治療にかかった費用、助成金についてなど不妊治療のあれこれをシェアしていきます。

 

不妊治療をこれから始めようと思っている方や現在治療を受けておられる方、もしかして自分は不妊じゃないか・・・と不安な方、不妊治療についての情報を集めている方、いろんな方に読んでいただきたいです。

 

16人に1人が体外受精で生まれている

2018年に体外受精で生まれた子供は過去最多の5万6979人だったことが日本産婦人科学会が2020年10月1日に公表した調査でわかりました。体外受精児は年々増えており、厚生労働省の統計ではこの年の総出生数は91万8400人で、およそ16人に1人が体外受精で生まれた計算になります。16人に1人・・・クラスに2人くらいいるって思ったら、すごく多いって思いませんか?残念ながら全員が無事に赤ちゃんを授かることはないですから、不妊で悩んでいる方はもっともっと多いのです。

 

 

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参考

https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000706110.pdf

https://www.asahi.com/articles/ASNB15J73NB1ULBJ008.html

https://news.yahoo.co.jp/articles/fa399653f003c9f4ba22592d2fc58b7413720b9b