はる子の不妊治療日記

32歳1人目不妊。低AMH0.38。この治療記録が1人でも多くの方の役にたてばいいな。

不妊治療の流れと費用

一般的な治療の流れとしては、ひととおりの検査が終わったのち、問題がなければタイミング法から行い、結果が得られない場合順にステップアップする治療が行われます。結果が出なければタイミング法→人工授精→体外受精・顕微授精と、手段や方法をより高度なものに変えていきます。どのくらいで次のステップへ進むかは医師の方針、患者の不妊期間や年齢により様々ですが、一般的に5~6周期でステップアップし、2年以内に結果を出すことが望ましいとされています。一般的な不妊治療の方法は、次の3つです。

 

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みずうち産科婦人科 https://mizuuchi-infertility.jp/treatment/

 

 

 

 

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一般的な不妊治療と費用のめやす

 丘の上のお医者さんhttps://www.okanouenooisyasan.com/knowledge/infertility/05/#contents




【治療法1】一般不妊治療・タイミング法

超音波検査などで排卵日を予測し、夫婦生活のタイミングを指導していく治療法です。保険適用で1回数千円程度と、負担の少ない治療法であり不妊治療の第一歩です。超音波の回数や排卵誘発剤使用の有無で保険適用外になることもあります。検査結果に問題がなく妊娠を急がない場合、タイミング法からスタートすることができます。

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浜松町第一クリニックhttps://www.hama1-cl.jp/about_ed/infertility_ed/therapies_steps.html



【治療法2】一般不妊治療・人工受精(AIH)

排卵のタイミングでに合わせて、元気の良い精子だけを人工的に子宮に注入する方法です。人工授精の当日の朝、マスターベーション法で精液を採取します。精液の中から良好に運動する精子を選んだ後、不要な細胞成分や細菌などを取り除き、カテーテル(細いチューブ)で子宮内に注入します。体外受精より妊娠率は下がりますが、カラダへの負担・経済的負担が比較的軽いです。保険適応外なので、施設によって1回1万円~5万円と違いがあります。

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浜松町第一クリニックhttps://www.hama1-cl.jp/about_ed/infertility_ed/therapies_steps.html



【治療法3】高度生殖医療・体外受精(IVF)

体外に卵子を取り出し(採卵)、培養液の中で精子と受精させた後、受精卵(胚)を子宮に戻し、着床させる治療法です。受精卵が順調に分割して受精後2日目くらいの「初期胚」または5~6日後の「胚盤胞」の段階まで成長したら、カテーテルで子宮へ送り込みます。タイミング法や人工受精では妊娠できず、自力での受精が難しい場合が対象となります。保険が適用されず施設により1回20~70万円です。国の特定不妊治療助成事業の公的補助を受けることができます。

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浜松町第一クリニックhttps://www.hama1-cl.jp/about_ed/infertility_ed/therapies_steps.html




顕微授精(ICSI)

体外受精法と同じ方法で卵を取り出しますが、受精させるとき、卵と精子を同じ培養液に入れるのではなく、ガラス針の先端に精子を1個入れて、卵子に直接注入する方法です。体外受精費用に加えて、施設により5~15万円必要になります。精子の数が極端に少ない場合や動きが悪い場合、培養液の中で同居させても受精が起きにくいため、顕微授精が必要となります。

 

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英ウィメンズクリニック

https://www.hanabusaclinic.com/weblog/2018/09/30/体外受精か顕微授精か、その選択と結果について/

 

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浜松町第一クリニックhttps://www.hama1-cl.jp/about_ed/infertility_ed/therapies_steps.html




クリニックはどう選ぶ?

不妊治療専門のクリニックといえど、医療介入を最小限にとどめ、できるだけ高度医療を行わずに「できるだけ自然に近い形での妊娠を目指す」治療方針のクリニックもありますし、早い段階でステップアップを提案し「治療は最短で終わらせる」という方針のクリニックもあります。一般の婦人科でも一般不妊治療は行われているクリニックもあります。まずはホームページなどでクリニックの特色を見て、自分にあったクリニックをみつけるのが不妊治療の第一歩ですね。

 

 

不妊治療の助成制度

助成制度には大きく分けて2つあります。ただし助成を受けるためには、利用者の方から申告する必要があり、指定された医療施設でのみ適用されます。

1)体外受精・顕微受精(=「特定不妊治療」と呼ばれる)に対して国(厚生労働省)が事業費用を補助する「不妊に悩む方への特定治療支援事業」

 

2)各自治体が独自に助成を行なっている「特定治療支援事業」「特定不妊治療費助成」(名称は自治体毎に異なる)の助成制度。 「不妊に悩む方への特定治療支援事業」(国からの助成)に金額を上乗せする形で助成しているケースや、人工授精その他の一般不妊治療に助成を行なっている自治体もあります。

 

厚生労働省不妊に悩む方への特定治療支援事業」

https://www.mhlw.go.jp/content/000761345.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/000761345.pdf

 

厚生労働省不妊に悩む方への特定治療支援事業 指定医療機関一覧」

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000047346.html

 

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菅首相が、今年から不妊治療の助成金制度について、所得制限を撤廃したり、助成額の見直しをしましたが、これは1)の体外受精・顕微受精に対して国(厚生労働省)が事業費用を補助する「不妊に悩む方への特定治療支援事業」の内容です。

 

申請の方法や期間、条件などは自治体によって異なります。不妊治療を受ける予定があれば、お住まいの地域でどのような助成を受けられるのか、できるだけ早めに確認をして、上手に活用しましょう。






参考

https://ivf-kinoshita.com/treatment/index3.html

https://katsuragawa-lc.com/ninkatsu_guide/不妊治療にはどれくらいお金がかかる?/

https://www.huninsho.jp/treatment/